レンタルのローム 大阪支店のブログ

学校用の扇風機はどのようなものであるべきか?

time 2025/09/23

学校用の扇風機とは、どのようなものであるべきなのか?

学校用の扇風機というものは存在しないが、近年の真夏の猛暑・酷暑にあっては、エアコンはもちろんのこと扇風機も必要であることは明白だ。

ここでは、学校用の扇風機とは、どのようなものであるべきなのかについて、実現可能性はともかくとして、考察する。真夏の生徒たちの学校生活を快適にする一助となれば幸いである。

家庭用扇風機では通用しない学校という環境

学校の教室環境を考えてみてほしい。40人近い生徒が一斉に学習し、粉じんが舞い、時には騒がしくなる空間だ。そこに家庭用の扇風機をそのまま持ち込んでも、すぐに問題が発生することは想像に難くない。

転倒の危険、操作を巡るトラブル、授業を妨げる騒音、清掃の困難さ—これらすべてが学校特有の課題である。つまり、学校用の扇風機は「設備」として一から考え直す必要がある。

エアコンがあっても扇風機が必要

「エアコンがあれば十分では?」という声もあるだろう。しかし実際の教室では、窓側は暑く廊下側は寒いといった温度ムラが頻繁に発生する。扇風機の役割は、この空気を撹拌して均一にすることだ。

さらに気流による体感温度の低下効果は侮れない。わずかな風でも2〜3℃涼しく感じられるため、エアコンの設定温度を少し上げても快適性を保てる。これは省エネにも直結する話だ。

考慮すべきこと

最も重要なのは「安全性」

学校で最優先すべきは子どもたちの安全だ。床に置いた扇風機に足を引っかけて転倒したり、動いている羽根に指を挟んだりする事故は絶対に避けなければならない。

そのため理想的な学校用扇風機は、壁掛けや天井取り付けが基本となる。高い位置に設置することで、子どもたちが直接触れるリスクを大幅に減らせる。また万が一の転倒時には自動で停止する機能も欠かせない。

授業の邪魔をしない静音設計

教室で扇風機を回すとき、最も気をつけなければならないのが騒音だ。先生の声がかき消されては元も子もない。目安として45デシベル以下、つまり図書館程度の静かさが求められる。

これを実現するには、DCモーターを搭載した高性能な機種が必要になる。従来のACモーターとは異なり、DCモーターは低回転でも安定した風量を確保でき、騒音も格段に少ない。

「風量」より「気流の質」を重視

教室で求められるのは、強い風ではなく適切な気流だ。人に直接当たる風は不快感を与えるため、天井に向けて送風し、そこから柔らかく降りてくる間接的な気流を作り出すのが理想的である。

大径のファンを使えば、弱い回転でも広範囲に風を届けられる。30〜40センチクラスのファンで、上向き15〜30度の角度をつけて設置することで、教室全体の空気を効率よく循環させることができる。

掃除しやすさも重要な要素

学校の扇風機は確実に汚れる。チョークの粉、外から入る砂埃、そして子どもたちが持ち込むさまざまな汚れが羽根やガードに付着していく。

そのため定期的な清掃が欠かせないのだが、工具がないとガードが外せない機種では、現場の先生方に大きな負担をかけることになる。工具不要で簡単に分解でき、水洗いも可能な設計が求められる。

管理面での配慮

学校全体で扇風機を導入する場合、管理面での工夫も必要だ。各教室に設置した扇風機を個別に操作するのではなく、職員室から一括制御できるシステムがあれば理想的である。

また、どの教室にどの機種を何年に設置したか、いつメンテナンスしたかといった履歴管理も重要だ。計画的な更新や部品交換を行うためには、しっかりとした台帳管理が欠かせない。

場所に応じた使い分け

一口に学校といっても、普通教室と特別教室では求められる性能が異なる。音楽室なら極めて高い静音性が必要だし、理科室なら薬品や火気への配慮が求められる。体育館のような広いスペースには、全く別のアプローチが必要だろう。

それぞれの空間の特性を理解し、適材適所で機種を選定することが、限られた予算を有効活用するカギとなる。

運用ルールの大切さ

どんなに優秀な扇風機を導入しても、適切な運用ルールがなければ効果は半減する。授業中は静音モード、休み時間は強風で一気に空気を入れ替える、清掃時間は安全のため停止する—こうした細かなルールの積み重ねが、快適で安全な学習環境を作り出すのだ。

 

設備として考える発想転換

学校用の扇風機を考えるとき、最も重要なのは発想の転換だ。家電ではなく設備として捉え、安全性、静音性、管理しやすさを最優先に検討する。そうすることで初めて、真夏の教室で子どもたちが快適に学習できる環境が実現できるのである。

猛暑が年々厳しくなる中、学校用扇風機の重要性はますます高まっている。適切な機種選定と運用により、すべての子どもたちが安全で快適に学べる環境を整えていきたい。

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著者情報

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代表・サービス提供責任者

2006年に原稿作成会社を立ち上げ以降、法人・研究者のお客様を多く抱える事業体へと成長させる。2019年にレンタルのロームを立ち上げ、高齢者施設・幼保、オフィスなど、室内で利用する清潔で綺麗なレンタル製品を取り扱い開始。とくに高齢者・乳幼児がいる空間で製品をご利用いただくと喜ぶ。モットーは「室内でご利用いただくものだから、製品は清潔で綺麗に」



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